目次
1. ホームページの目的を明確にする重要性
ホームページの目的。なんだか当たり前すぎて、考えたこともないかもしれません。でも、これがビジネスの成功を左右する重要な要素なんです。
1.1 ホームページは「作らない」という選択肢も
え?ホームページを作らない?そう、実はそれも一つの選択肢なんです。ホームページの目的を考えるときは、まず「本当に必要か?」という根本的な問いから始めましょう。
たとえば、地域密着型の小さな美容室さん。常連さんで予約がいっぱいで、新規のお客様はほとんど口コミで来店される。そんな場合、ホームページよりもSNSでの情報発信の方が効果的かもしれません。
ホームページの必要性は、ビジネスモデルや顧客層によって異なります。
自社の状況を冷静に分析し、最適な情報発信方法を選びましょう。
1.2 目的が不明確なサイトの危険性
逆に、目的が不明確なままホームページを作ってしまうと、どうなるでしょうか。「とりあえず作った」ホームページは、残念ながら効果を発揮できません。むしろ、貴重な時間とお金の無駄遣いになってしまうかもしれません。
ある調査によると、ウェブサイト訪問者の55%は15秒未満でページを離脱するそうです(出典:Time.com)。つまり、たった15秒で「このサイトは自分に必要ない」と判断されてしまうのです。目的が不明確なサイトは、この15秒のチャンスすら活かせないでしょう。
明確な目的を持たないホームページは、訪問者の関心を引きつけることができず、
ビジネスチャンスを逃してしまう可能性があります。
目的設定は、効果的なホームページ作りの第一歩なのです。
2. ホームページの主な目的とは?
では、ホームページの目的にはどんなものがあるのでしょうか。主なものを4つ紹介します。
2.1 リード獲得:見込み客を増やす
一番多いのがこれではないでしょうか。ホームページを通じて、潜在的なお客様の情報を集めること。資料請求やお問い合わせフォームがその代表例です。
効果的なリード獲得のためには、魅力的なコンテンツの提供と適切なCTA(行動喚起)の配置が重要です。例えば、業界レポートや無料相談の提供など、訪問者にとって価値のある情報やサービスを用意し、それに関心を持った人の連絡先を集めるという方法があります。
2.2 商品・サービスの販売:オンラインでの売上を伸ばす
ECサイトやオンライン予約システムなど、直接的に売上につながるホームページもあります。最近では、BtoB企業でも、ホームページから直接商談の申し込みを受け付けるケースが増えています。
オンライン販売を成功させるためには、商品やサービスの魅力を分かりやすく伝えることはもちろん、決済システムの安全性や返品・交換ポリシーなど、購入者の不安を取り除く情報提供も重要です。
2.3 人材採用:優秀な人材を惹きつける
採用難の時代、ホームページは重要な採用ツールです。求職者に会社の魅力を伝え、エントリーを促します。特に若い世代は、企業選びにホームページを活用する傾向が強いですよ。
効果的な採用サイトを作るには、単に募集要項を掲載するだけでなく、会社の文化や価値観、社員の声など、求職者が知りたい情報を豊富に盛り込むことが大切です。
2.4 ブランド認知度向上:企業イメージを高める
直接的な成果は見えにくいですが、企業のブランドイメージを形成する上で、ホームページは重要な役割を果たします。ホームページを見た人が「この会社、いいな」と思ってくれれば、それだけで大きな価値があるのです。
ブランド認知度を高めるには、一貫したデザインや明確なメッセージ、企業の理念や社会貢献活動の紹介など、企業の個性を効果的に表現することが重要です。
これらの目的は、一つのホームページで複数追求することもできます。ただし、「あれもこれも」と欲張りすぎると、かえって効果が薄まってしまうので注意が必要です。自社の状況や優先順位を考慮して、適切な目的設定を行いましょう。
3. 効果的な目的設定のプロセス
目的が明確になったら、次はその目的を達成するための具体的な計画を立てましょう。
3.1 KGIとKPIの設定:具体的な数値目標を立てる
KGIは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」の略で、最終的な目標を指します。例えば「年間売上を10%増加させる」などです。一方、KPIは「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略で、その目標を達成するための具体的な指標です。「ホームページからの問い合わせを月50件に増やす」といった具合です。
これらの指標を設定することで、ホームページの効果を客観的に測定できるようになります。
KGIとKPIの設定のコツ:
1. 具体的で測定可能な数値を用いる
2. 達成期限を明確にする
3. 現状の数値を把握し、現実的な目標を立てる
4. 定期的に進捗を確認し、必要に応じて調整する
3.2 ターゲット分析:誰のためのサイトなのか?
ホームページの目的を達成するには、誰に向けて情報を発信するのかを明確にする必要があります。年齢、性別、職業、興味関心など、できるだけ具体的にターゲットを描写しましょう。
例えば、「30代後半から40代前半の、子育て中の共働き夫婦」というように。ターゲットが明確になれば、どんな情報をどのように提供すべきかが見えてきます。
ペルソナ(架空の顧客像)を作成するのも効果的です。ペルソナの日常生活、悩み、ニーズなどを具体的に想像することで、より的確なコンテンツ作りやデザイン選択ができるようになります。
3.3 競合分析:差別化ポイントを見つける
自社のホームページだけを見ていても、なかなかアイデアは浮かびません。競合他社のホームページを研究してみましょう。ただし、真似をするのが目的ではありません。他社と比較して、自社の強みや特徴を見出すことが大切です。
「うちだからこそできること」「うちにしかないもの」。そんな差別化ポイントを見つけ出し、ホームページに反映させることで、訪問者の心を掴むことができるでしょう。
4. 深層心理を読み解く:ユーザーの「真の目的」を探る
ホームページを訪れるユーザーの目的は、表面的なものだけではありません。その奥に隠された「真の目的」を理解することで、より効果的なホームページを作ることができます。
4.1 行動心理学を活用したユーザー理解
ユーザーの行動を分析することで、その深層心理を探ることができます。例えば、ある調査によると、ランディングページに動画を含めることで、コンバージョン率が最大86%向上したそうです(出典:EyeView Digital)。これは、動画がユーザーの「より詳しく知りたい」という欲求を満たしているからかもしれません。
Googleアナリティクスなどのツールを使えば、ユーザーの行動パターンを詳細に分析できます。どのページで長く滞在しているか、どのリンクをクリックしているかなど、ユーザーの関心を示す指標を注意深く観察しましょう。
4.2 潜在ニーズに応えるホームページ設計
表面的なニーズだけでなく、潜在的なニーズにも応えるホームページ作りが重要です。例えば、商品を探しているユーザーの潜在的なニーズは「問題解決」かもしれません。そのため、単に商品スペックを並べるだけでなく、その商品がどのように問題を解決するかを具体的に示すことが効果的です。
また、不安や懸念を払拭するコンテンツも重要です。例えば、初めてオンラインショッピングを利用する人の不安を解消するために、安全性や返品ポリシーについての丁寧な説明を加えるなどの工夫が考えられます。
ユーザーの深層心理を理解し、それに応えるホームページ作りを心がけることで、より強力な集客ツールとなり得るのです。
5. リニューアル時の目的設定
既存のホームページをリニューアルする際も、目的の再設定が重要です。時代とともにユーザーのニーズは変化します。その変化に合わせて、ホームページも進化させていく必要があるのです。
5.1 UX改善:使いやすさを追求する
UXとは「User Experience(ユーザー体験)」の略です。簡単に言えば、「使いやすさ」のことですね。ナビゲーションのわかりやすさ、情報の見つけやすさ、スムーズな操作性など、ユーザーがストレスなくサイトを利用できるようにすることが大切です。
UX改善のポイントとしては、以下のようなものがあります:
- 直感的なナビゲーション設計
- モバイルフレンドリーなレスポンシブデザイン
- ページの読み込み速度の向上
- 分かりやすい情報階層
- アクセシビリティへの配慮
5.2 SEO対策強化:検索エンジンでの見つかりやすさを高める
SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略です。Googleなどの検索エンジンで上位表示されるようにサイトを最適化することを指します。2023年の調査によると、Googleの検索トラフィックの53.3%がオーガニック検索によるものだそうです(出典:Sparktoro)。つまり、SEO対策は非常に重要なのです。
5.3 モバイル対応:スマホユーザーを逃さない
スマートフォンの普及に伴い、モバイル対応は必須となっています。2018年以降、Googleの検索インデックスはモバイルファーストに移行しています。つまり、モバイル対応していないサイトは検索順位が下がる可能性が高いのです。
モバイル対応のポイントとしては、以下のようなものがあります:
- レスポンシブデザインの採用
- タップしやすいボタンサイズ
- 読みやすいフォントサイズ
- モバイルでの表示速度の最適化
5.4 コンバージョン率向上:成果に直結する改善
コンバージョンとは、ホームページの目的が達成されたことを指します。例えば、商品の購入や資料請求の完了などです。コンバージョン率を上げることで、ホームページの投資対効果を高めることができます。
コンバージョン率向上のためには、以下のような施策が効果的です:
- 明確で魅力的なCTA(Call To Action)の設置
- ユーザーの不安や疑問を解消する情報の提供
- フォームの最適化(必要最小限の入力項目に絞る)
- 信頼性を高める要素(セキュリティバッジ、お客様の声など)の追加
- A/Bテストによる継続的な改善
5.5 運用効率改善:更新しやすいサイトづくり
最後に忘れてはならないのが、運用のしやすさです。いくら素晴らしいホームページでも、更新が難しければ陳腐化してしまいます。CMS(Content Management System)の導入など、効率的に更新できる仕組みを考えましょう。
運用効率を高めるポイントとしては、以下のようなものがあります:
- 使いやすいCMSの選択(例:WordPress)
- 更新頻度の高いコンテンツの特定と更新プロセスの最適化
- チーム内での役割分担と権限設定の明確化
- マニュアルやガイドラインの整備
リニューアルは、これらの要素を総合的に見直し、より効果的なホームページへと進化させるチャンスです。自社の現状と目標を見据えて、優先順位を決めていきましょう。
6. 「目的の進化」:成長するホームページ
ホームページは、一度作ったら終わりではありません。ビジネスの成長に合わせて、ホームページの目的も進化させていく必要があるのです。
6.1 ビジネスの成長段階とホームページの関係
スタートアップ期、成長期、成熟期、それぞれの段階で、ホームページの役割は変わってきます。例えば、スタートアップ期では認知度向上が主な目的かもしれません。成長期に入れば、リード獲得や売上拡大にシフトするでしょう。成熟期には、ブランド価値の維持や顧客サポートの充実が重要になるかもしれません。
自社のビジネスステージを見極め、それに合わせてホームページの目的を見直すことが大切です。
6.2 柔軟に変化するホームページ運用のコツ
ホームページを柔軟に進化させるには、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 定期的な見直し:最低でも半年に1回は、ホームページの目的と効果を検証しましょう。
- データ分析の活用:アクセス解析ツールを使って、ユーザーの行動を把握し、改善点を見つけましょう。
- A/Bテストの実施:新しい取り組みを行う際は、A/Bテストで効果を確認してから本格導入するのが賢明です。
- フィードバックの収集:ユーザーや社内からのフィードバックを積極的に集め、改善に活かしましょう。
- 最新トレンドのキャッチアップ:WEB技術やデザインのトレンドは常に変化しています。定期的に情報をアップデートしましょう。
ホームページは、ビジネスの成長と共に進化する生きた存在です。固定概念にとらわれず、常に最適な形を追求していきましょう。
7. 多層的な目的設定:様々なステークホルダーを考慮する
ホームページの目的を考える際、ついつい顧客のことだけを考えがちです。しかし、実はホームページには様々なステークホルダー(利害関係者)が存在します。それぞれのニーズを満たすことで、ホームページの価値をさらに高めることができるのです。
7.1 顧客、従業員、投資家それぞれのニーズに応える
- 顧客:商品・サービスの情報、問い合わせ窓口、購入方法など
- 従業員:会社の理念や文化、福利厚生、キャリアパスなど
- 投資家:財務情報、経営戦略、ガバナンス体制など
- 取引先:企業の信頼性、取引条件、協業の可能性など
- 地域社会:CSR活動、地域貢献、環境への取り組みなど
これらの異なるニーズをバランスよく満たすことで、ホームページはより多くの価値を生み出すことができます。
7.2 多様なニーズを満たす情報設計と導線設計
様々なステークホルダーのニーズに応えるには、適切な情報設計と導線設計が重要です。
情報設計とは、必要な情報を分かりやすく整理して配置することです。例えば、トップページにステークホルダーごとのセクションを設けたり、サイトマップを充実させたりすることで、それぞれが必要な情報にアクセスしやすくなります。
導線設計とは、ユーザーを目的のページまでスムーズに誘導する仕組みのことです。例えば、投資家向けページへの明確なリンクを設置したり、従業員向けの採用情報へのバナーを適切に配置したりすることが考えられます。
ただし、あまりに多くの情報を詰め込みすぎると、かえって分かりにくくなってしまいます。優先順位をつけ、必要に応じて別サイトを作成するなど、ユーザビリティとのバランスを取ることが大切です。
多様なステークホルダーのニーズを満たすホームページは、企業の総合的な価値向上につながります。ぜひ、幅広い視点でホームページの目的を捉え直してみてください。
8. ホームページを「都市」として捉える新発想
ホームページの設計を考える上で、意外な比喩が役立つことがあります。その一つが「都市計画」です。ホームページを一つの「都市」として捉えてみると、新たな視点が生まれてくるのです。
8.1 都市計画の概念をホームページ設計に応用する
都市計画では、住民の生活の質を高めるために様々な要素を考慮します。これをホームページ設計に応用してみましょう。
- ゾーニング:都市の用途別区画のように、ホームページも目的別にセクションを分けます。
- 交通網:都市の道路のように、ナビゲーションやリンクを設計します。
- ランドマーク:都市の象徴的な建造物のように、印象的なビジュアルや重要情報を配置します。
- 公共施設:都市の図書館や公園のように、誰もが利用しやすい共通機能(検索機能など)を設けます。
8.2 魅力的で活気のあるオンライン空間を創造する
都市の魅力は、そこに住む人々や訪れる人々の活動によって生まれます。同様に、ホームページの魅力も、ユーザーの活動によって高まります。
- コミュニティ作り:掲示板やコメント機能など、ユーザー同士が交流できる場を設けます。
- イベント開催:期間限定コンテンツやキャンペーンなど、定期的に新しい体験を提供します。
- 成長する仕組み:ユーザーの声を反映させる仕組みを作り、常に進化し続けるサイトを目指します。
この「都市」としてのホームページという発想は、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上に大きく貢献します。ユーザーが迷わず目的地にたどり着け、そこで快適に過ごせるような「都市」を設計することで、結果的にホームページの目的達成にもつながるのです。
ぜひ、あなたのホームページを一つの「都市」に見立ててみてください。新たな改善点が見えてくるかもしれません。
9. 成功するホームページ作りのためのチェックリスト
これまでの内容を踏まえて、成功するホームページ作りのためのチェックリストをご用意しました。プロジェクトを進める際に、ぜひ活用してください。
チェック項目 | 確認 |
---|---|
1. ホームページの主要な目的を3つ以内で明確に定義している | |
2. 目的に対応するKGIとKPIを設定している | |
3. ターゲットユーザーを具体的に定義している | |
4. 競合分析を行い、自社の差別化ポイントを明確にしている | |
5. ユーザーの行動データを分析し、潜在ニーズを把握している | |
6. スマートフォンでの表示・操作を最適化している | |
7. SEO対策の基本(適切なタイトルタグ、メタディスクリプションなど)を実施している | |
8. ページの読み込み速度を確認し、必要に応じて改善している | |
9. 問い合わせフォームやCTAボタンの設置位置を最適化している | |
10. 定期的なコンテンツ更新の計画を立てている | |
11. アクセス解析ツールを導入し、定期的にデータをチェックする仕組みがある | |
12. セキュリティ対策(SSL証明書の導入など)を実施している | |
13. プライバシーポリシーや利用規約を適切に掲載している | |
14. 異なるステークホルダー(顧客、従業員、投資家など)のニーズに対応したコンテンツがある | |
15. ユーザーからのフィードバックを収集し、改善に活かす仕組みがある |
このチェックリストは、あくまで基本的な項目です。自社の状況や目的に応じて、適宜カスタマイズしてください。定期的にチェックを行い、常にホームページの品質向上を目指しましょう。
10. キューポイントが提案する効果的なホームページ制作
ここまで、ホームページの目的設定から具体的な施策まで、幅広くお話ししてきました。「よし、やってみよう!」と思った方もいれば、「なんだか難しそう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。でも、心配はいりません。私たちキューポイントが、あなたのホームページ制作をサポートいたします。
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11. よくある質問(Q&A)
ホームページの目的に関して、よくいただく質問にお答えします。
11.1 ホームページの目的設定で陥りやすい失敗とは?
Q: ホームページの目的設定で、よくある失敗はありますか?
A: はい、いくつかあります。最も多いのは「目的を欲張りすぎる」ことです。「集客もしたい、ブランディングもしたい、採用にも使いたい」と、あれもこれもと欲張ると、結局どの目的も中途半端になってしまいます。まずは1〜2個の主要な目的に絞り、そこに注力することをおすすめします。
また、「競合他社の真似をする」のも要注意です。他社のホームページを参考にするのは良いですが、自社の強みや特徴を活かさないと、個性のないホームページになってしまいます。
11.2 小規模企業でも効果的なホームページは作れますか?
Q: 予算や人員が限られている小規模企業でも、効果的なホームページは作れますか?
A: もちろん作れます!重要なのは、自社の強みを明確にし、ターゲットを絞ることです。小規模企業の場合、大企業のような大規模なサイトは必要ありません。むしろ、シンプルで分かりやすいサイトの方が効果的な場合も多いです。
例えば、地域密着型のサービス業であれば、地域のキーワードを意識したSEO対策や、お客様の声を活用したコンテンツ作りなど、小規模ならではの戦略が考えられます。予算が限られている場合は、まずは最小限の機能から始め、徐々に拡張していく方法もあります。
11.3 ホームページの目的達成度はどうやって測定すればいいですか?
Q: ホームページの目的がどの程度達成できているか、どうやって測ればいいですか?
A: 目的の達成度を測定するには、適切なKPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的に確認することが大切です。例えば:
- 集客が目的の場合:訪問者数、ページビュー数
- 問い合わせ増加が目的の場合:問い合わせ件数、問い合わせフォームの完了率
- 売上向上が目的の場合:オンライン売上高、コンバージョン率
- ブランディングが目的の場合:サイト内での滞在時間、ブランド関連キーワードの検索ボリューム
これらの指標は、GoogleアナリティクスなどのWEB解析ツールを使って測定できます。定期的に数値をチェックし、目標値と比較することで、ホームページの効果を客観的に評価できます。
また、ユーザーアンケートやヒアリングなど、定性的な評価も組み合わせると、より深い洞察が得られるでしょう。
12. 用語解説
ホームページの目的を考える上で、よく出てくる用語をいくつか解説します。
12.1 KGI・KPIとは
KGIは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」の略です。企業やプロジェクトが最終的に達成したい目標を数値化したものです。例えば「年間売上1億円達成」「新規顧客獲得数1000件」などが該当します。
KPIは「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略です。KGIを達成するために設定する中間指標のことです。例えば「月間ページビュー数10万」「資料請求数週50件」などです。
KGIが最終目的地だとすると、KPIは途中の道標のようなものです。KPIを達成していけば、最終的にKGIにたどり着く、という関係性があります。
12.2 UXとは
UXは「User Experience(ユーザー体験)」の略です。製品やサービスを利用する際に、ユーザーが得る体験の総体を指します。ホームページでいえば、見やすさ、使いやすさ、情報の分かりやすさなどが該当します。
良いUXを提供することで、ユーザーの満足度が高まり、結果としてホームページの目的達成にもつながります。例えば、使いやすいお問い合わせフォームを用意することで、問い合わせ数が増加する可能性があります。
12.3 コンバージョンとは
コンバージョンとは、ホームページの目的が達成されたことを指します。具体的には、ユーザーが望ましい行動を取ることを意味します。例えば、商品の購入、資料請求フォームの送信、メールマガジンの登録などが該当します。
コンバージョン率は、サイト訪問者数に対するコンバージョン数の割合で表されます。例えば、1000人の訪問者のうち10人が商品を購入した場合、コンバージョン率は1%となります。
コンバージョン率の向上は、多くの企業にとってホームページの重要な目的の一つです。ユーザビリティの改善、魅力的なコンテンツの提供、適切なCTA(Call To Action)の配置などにより、コンバージョン率を高めることができます。
これらの用語を理解し、適切に活用することで、より戦略的なホームページ運用が可能になります。ぜひ、日々のホームページ管理に役立ててください。